木造でFreeStyele



この建物の1番の特徴は合掌組(トラス)と言って3角形の小屋組を造ることで梁間のスパン大きく取れることです。
ですので、広く自由なスペースが可能になります。

大きなフロアが必要な作家さんのアトリエや
ショップやカフェのオーナーさん
多趣味の方のガレージにもってこいの工法でないでしょうか。

合掌組(トラス)の構造体そのものもデザインの一部として見せるべく大工の手刻みで工夫もしています。

木造合掌という工法をもってすれば上の写真の建物のように柱のない、大きなワンフロアーを作ることが可能です。

昔の大きな建物、(木造校舎、工場、軍事倉庫など)は、木造合掌を使った工法で建てられていました。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造の技術が普及してきてから減っていき、現在、新築では見ることは残念ながらほとんどありません。

70代ぐらいの大工なら昔は合掌は校舎の仕事でよくやったとか聞きますが40,50代では1度も経験したことがないというのがほとんどの絶滅危惧?的な工法です。

合掌つよし

現在、ほとんど使われ無くなったのは何もこの工法に欠陥があったり弱い構造であったりしたのではありません。
鉄筋コンクリート造・鉄骨造の普及。

もう一つはとにかく手間くい虫
普通の住宅のような梁を架ける小屋組み(和小屋組といいます)に比べて木造合掌(洋小屋組といいます)はとにかく、手間がかかります。(刻むのも、建て方当日も)
このこともこの工法が使われなくなった一つの要因ではないかと、思います。

合掌はつよしの理由、簡単に説明
画像の説明  ⇒   画像の説明
四角形は力がかかると菱型に変形してしまいます。

画像の説明

三角形は接点が外れない限り変形することはありません。

この3角形不変の定理?を用いた、理にかなった強い工法なのです。

普通、住宅などで梁を用いた和小屋組の場合、梁の曲げ強度に頼るので、梁間のスパンは5メートルが限界です。

積層の中断面を使っても6メートルまでだと思います。

洋小屋(トラス)場合、木材の繊維方向の圧縮と強度の高さを生かす合理的な小屋組みで、10メートルのスパンを実現することも可能です。

大きなワンフロアーを必要としているが、コンクリート造や鉄骨造は
自分のスタイルじゃない、と思いの方、ご相談ください。

画像の説明

こちらの建物は木工作家さんの工房ですので仮にKOUBOUスタイルとします

KOUBOUスタイル概要

建物(床面積):7M×12M(84㎡)デッキ部7M×2M(14㎡)

  • 基礎 :立上り幅150㎜コンクリートベタ基礎
  • 構造材:土台ヒノキ4寸幅・柱杉4寸角・桁、母屋、合掌梁、幅4寸背4寸~7寸
  • 外壁 :構造用合板9mmの上、杉板横貼り
  • 屋根 :ガルバニウム鋼板瓦棒葺き・下地コンビボード(雨音軽減、断熱効果もあります)
  • 床仕上  :下地28mm鋼床の上、杉15㎜厚フローリング
  • 壁仕上  :珪藻土
  • 天井仕上 :屋根下地の杉板表し

画像の説明

工房スタイルは見学可能です

写真のモデルは木工作家さんの工房です。

丹波市春日町にあります。

実は我、田村工務店のお向かいさんです。

事前にご連絡いただければ見学可能です。

お気軽にお電話、またはメールしてください。
お問い合わせボタンをクリックして下さい、メールフォーム、電話受付についてのページが開きます。

a:3708 t:1 y:0